ジーザス・クライスト・スーパースター【エルサレムver.】

▼「芝ユダ芝ユダ芝ユダ…」とつぶやきながら、今年も自由劇場へ。
JCSを観るのは3年連続かな。
一昨年はエルサレムの芝ジーザス、昨年はジャポネスクの芝ユダ。
とりあえず今年も芝ユダが観られて何より。

▼15年前に地方公演ツアーで初めて観た、「パワーMAXいくらでもシャウトしちゃうぜ声量なんて底無しだぜ」の芝ユダが頭にあるので、
最近は冒頭のユダナンバーの高音を聴くと「つらそう」「調子悪いのかしら」と心配してしまいますが、大人な芝さんのペース配分のようで、後半はどんどんペースを上げてしっかり響かせて盛り上げてきます。
地獄からのカムバック芝ユダが歌う「私が理解ができない」は好きすぎて、チケット代の7割以上は、この1曲とカーテンコールの楽しそうな芝ユダに支払っています。

▼そしてジーザス。たぶん役のイメージとしては神永ジーザスってぴったりだと思うし、神永ジーザスもよいのは間違いないのですけど、一度芝ジーザスを観た身としては、芝ジーザスが強烈すぎてちらつきます。
引っ張りに引っ張って、ジーザスが放つ第一声の「なぜ知りたい?思い患うな」というあのシーンの芝ジーザスの強さ神々しさカリスマ性といったら。
はじめからもうあなた神でしょという。
まぁそんなですし、芝ユダなんて芝ユダ教徒を名乗るくらい(最初に観てから15年越しで)心酔しているので、観劇する度に、芝ジーザスと芝ユダで観たいなぞ考えてしまいます。

▼そして毎度楽しみヘロデ王
昨年は、高貴さと嫌味さと変人さMAX絶好調でかぶいてますが何かな下村ヘロデに大満足で大好きになったわけですが、今年は初めて?観る北澤ヘロデ。
下村ヘロデよりもなよっと成分とねちっと成分を抽出増幅させたようなヘロデで、これもまた楽し。
CDで聴く初演JCSの市村ヘロデは鹿賀さんと年齢は変わらないはずですが、それゆえ若々しくなりすぎないようにか、ちょっとしわがれ声っぽさを強調しているようで不思議な感じがします。
昔はもっと年配設定があったのかしら。
逆に鹿賀ジーザスの声は若くてびっくりします。

あと、たぶん私がこの作品を好きなのは、曲がどれも好きということと、ええ声の男性陣の歌がたくさん聴けることもあるのかなと。
悪役5人組とその中でもカヤパ、そしてピラト。この2人の歌は何度聴いても聴き惚れます。

▼毎度のことながら、観終わると曲が頭から離れなくなります。
もうジーザスは何度も観ていますが、不思議なのは毎回頭に残る曲が違うこと。
今回は芝ジーザスがエンドレスで「なぜ知りたい?」と歌っています。

▼改めて劇団四季初演CDで鹿賀ジーザスを聴いたら、思いのほか神永ジーザスと声と雰囲気が似ていてびっくり。声が若いとこうなるのか〜。
まぁやはり本来のジーザスはこんなイメージということなんでしょうね。
声を張り上げたり響かせたりすると、今と変わらぬ鹿賀さんっぽさが出るんですけど。
…なんかこの辺、昔も書いた気がするけどまあいいか。