スウィーニー・トッド観劇@青山劇場

▼前々から気になっていた,市村正親×大竹しのぶスウィーニー・トッド
今回の公演がファイナルとのことなので,平日ソワレの最終日,思い切って観に行ってみました。(※市村さんなので「ファイナル詐欺」かもしれませんが。)

▼そういや,モンテ・クリスト伯と2タテで,「妻に横恋慕した悪人のせいで無実の罪で島流しにあった男の復讐劇」観劇です。
市村さんは不幸のどん底シリアス2枚目役で,確かにめちゃくちゃ2枚目に見えるのですが,そんな中で隙あらば笑いをねじ込んでくるのがさすがというか何というか。
ミセス・ラヴェットは思いのほか,恋する女ゆえの浅ましさと馬鹿さとかわいさと一途さが全面に出ていて,ちょっと同情したというかきゅんとしたというか。
それゆえに更なる悲劇の引き金を引いてしまうわけですが。

▼あ,あと,キャスト表を見るまで,トバイアスが武田真治であることに全く気づかす。
キャストを確認しても武田真治に見えなくて,カーテンコールですっと背筋をのばして立った瞬間に「あ,本当だ」とわかるレベルという。
すごい演技力だなぁ。

▼幕間に,近くのファーストキッチンで買っておいたベーコンエッグバーガーをぱくぱく。
ツイッターを見たら,「スウィーニーの幕間でお肉食べてる人すごいと思う」的なツイートがあって,ああ全く気にしてなかったと。
まぁ1幕でも血しぶきは飛んでますがミートパイの描写がキツくなるのは2幕からだし,
それよりも自分が男性だったら,これ見たあとで理容室で髭剃りとか絶対嫌だと思いました。
(蛇足ながら,バーガーをバーバーとタイプミスして1人で崩れ落ちた)

▼ところどころ亜門演出に驚きつつ最後まで。タービン判事の生お尻出しとか市村さんが番宣で結構話してたらしいですが,全然知らなかったのでびっくりしました。
ストーリーを追うのに必死で,2階の判事の影が1階のアンソニーにかぶさってるとか細かい演出には気づきませんでしたが。

▼悲劇ですが,カーテンコールは市村さんと大竹さんが楽しそうに抱き合ったり踊ったりと,市村さんが全力で動きまわっています。
本当にこの人60歳過ぎてるのかという軽い身のこなし。

▼個人的には,とりあえず観てよかった舞台であることは間違いないですが,もう1回観るかと言われると考えます。
音楽は好きだし,もろもろ良いのだけれど,やっぱりちょっと苦手かも〜。