トトロのいそうなトコロに

博物館学実習のため、常呂東京大学の実習施設へ。
サロマ湖のそばに「遺跡の森」と呼ばれる一帯(森の中に点々と展示施設や収蔵センター、竪穴式住居の再現がある)があって、そこを抜けると研究室と宿舎に着きます。

▼着いてみると、「独法化したら絶対に予算がおりないから」と去年駆け込みでつくったという、真新しくてきれいな宿舎がありました。
説明会で言われた通り、みんな寝袋を持ってきていたのですが、旧宿舎や新宿舎のロフトを使えば何とか入りきるとのことで、全員ベッドで寝られることに。
寝袋ではなくベッドで寝られるようになったのだからもちろん喜ぶべきなのですが、わざわざ準備して、わざわざ担いで来た寝袋が無駄になって、みんなちょっと複雑な表情。

▼新宿舎の食堂へ入ると、目の前にセーラー服、横断幕、日本国旗。
今回の実習は、考古学実習の後半2週間と合同で行われるのですが、昨夜は考古学実習の前半2週間(現場での発掘作業)の打ち上げということで、とんでもない騒ぎになっていたようです。
竪穴式住居のところで、常呂町長、町の教育委員会の人たちと、ジンギスカンパーティをしたという話も聞いたり。
「こんな、周りに何も無くて、いくら騒いでもよいところに何週間もいると、いろいろ壊れてくるんだよ」
と考古学の人が言ってましたが、まぁそうでなくても飲んだり騒いだりが大好きな学科のようで、この後2週間、その様子を目にすることとなります。

▼19時からミーティング。
7時起床、9時までに朝食、9時から実習、12時昼食、13時から実習、17時夕食、19時以降、お風呂・自習の、とても健康的な生活が始まりそうです。
考古学の人たちは19時以降も作業があるのですが、博物館学の方は自由時間と、この辺は結構楽でした。
食事は日曜以外は賄いのおばちゃんたちが来てくれたのですが、後で聞いたところによると、町長夫人、助役夫人などこの町の上流階級の奥様方だったそうで。
この町は共働きがほとんどで、一ヶ月だけ賄いに来てくれ、と言ってすぐ働ける専業主婦は、上流階級しかいないそうです。
本当か?とちょっと首を捻ってましたが、共働きが多いのは事実のようで、常呂町に住む子持ちの学芸員さんの話によると、保育所などの施設が整っていて、待機児童も無く、共働きでも子育てしやすいのは確かなんだとか。