高千穂へ

▼お昼過ぎ、高千穂鉄道で高千穂へ。
一人旅の予定だったのですが、「夜神楽見るし、一泊してくる」と言ったら家族全員に止められたので、母親と二人で行くことに。

▼着いたら最初に天岩戸神社へ。
社務所に行ってお願いすると、お清めをしてもらった上で「天岩戸遥拝所」へ行くことができます。
天岩戸の周辺は神職の方でも入れない禁足地なので、川を挟んで向こうにある天岩戸を、こちら側から遥拝。

▼その後、ちょっと歩いて天安河原へ。
天照大神が天岩戸に籠もってしまわれた時に、八百万の神がどうするかを話合ったところです。
「河原の石を積みながら願い事をすると叶う」という言い伝えがあるそうで、河原の石という石が積んである光景は、ちょっとすごかったです。

▼次に「トンネルの駅」へ。
幻の九州横断鉄道「高千穂新線」のトンネル跡を利用した、焼酎の貯蔵庫&物産館。夢の跡の再利用。
1km以上あるトンネル貯蔵庫を歩き回るのをとても楽しみにしていたのですが、わずか50m進んだところで「この先作業中」の看板。がっかり。
「D51」という、蒸気機関車型の容器に入った焼酎を、ネタで購入。

▼夕食を食べた後は、高千穂神楽の保存館へ。
本番の高千穂神楽は、全部で33番ある神楽を夜通し踊るものですが、ここでは観光用に毎晩4番だけ、1時間ちょっとで見られるようになっているのです。
そんなにお客はいないかな、と思ってたのですが、さすがは観光シーズン。
高千穂中の観光客が集まって、結局200人弱は入ってました。

▼まず、手力男命が天岩戸を探す、天鈿女命が舞う、手力男命が岩戸を開ける、という様子を表した神楽を3番。
所謂「神楽」で、いきなり眠っている人もちらほら。
笛と太鼓、舞手のたった4人で、これだけの舞台創り上げるなんてすごいなぁ、なんてどっぷりはまって感激していた私の方が、たぶん少数派。

▼最後の舞は、イザナギイザナミ2神の仲睦まじくお酒を飲む様子を表した神楽で、神楽が舞われる神庭(こうにわ)から、舞手が外に出て舞うというちょっと変わった神楽です。
酔っ払ったイザナギが観客の女性に抱きつくのを見て嫉妬したり、自分も観客の男性に抱きついたり、イザナギを酔い潰したり…なイザナミがとても可愛いのがすごい(舞手さんは男性)。
とてもわかりやすい話で、わかりやすい笑いで、みんなこれで笑って満足して帰っていったようでした。