計算どおりには

▼木下先生(展示論)が上野の国立博物館で学外講義をするということで、今日の4限は切って、大喜びでそちらへ参加することに。

▼15:30に現地集合とのことでしたが、3限はまつざきさんと一緒なので付いていけば良いや、と楽観。
ところが3限前にメールが。「寝坊したので直接上野へ行きます」
うっ。計算違いその1。

▼でも、道がわからなかったら迎えに来ていただけるということでしたので、ちょっと安心し、3限を早退してバスで上野へ。
ところが話に聞いていた以上の大渋滞。書籍部前でバスに乗り、龍岡門を出るまでに20分て。
道路に出ても渋滞で、時間までに着くのは不可能=まつざきさんに迎えにきていただくわけにもいかなくなる。計算違いその2。

▼しかしバスを見渡してみると、夏学期、古典医学の講義で一緒だった国文学のお姉さんを見つける。
『古典医学の講義をとっていた=物好き=木下先生の講義をとっているに違いない』
という勝手な命題(?)をたて、彼女についていくことに決めて、バスを降りる。
「この人とはぐれたら国立博物館に着けない」と確信の下、食いつくような目で見ていたためか、それとも向こうも↑の命題と同じようなことを考えたのか、「博物館ですか?」とあちらから声をかけてくれました。
だが一言つけくわえて曰く、「道わかります?私よく知らないんですよ」
計算違いその3。

▼とはいえ、彼女の方が方向感覚と最低限の知識とを持っていたおかげで、どしゃぶりの中の長距離走を経てなんとか到着。よかった。感謝、感謝。
入り口で「特別展もご覧になりますか?それでしたら800円です。」
「講義で来ててよくわかんないんですけど、常設展だけならいくらですか?」
「130円です。」
二人で声を揃えて間髪入れず、「そっちで!!」

▼木下先生の解説を聞きながらゆっくり見て回れるのかと思いきや、かなりの強行スケジュールのため、先生、早い早い。

▼よりにもよって今日だけ降った大雨のせいで、外での話はほとんど聞こえず。先生のお声が聞こえない…
これが今日最大の計算違いだったかも。

▼見学後、暇な人だけ残って、土砂降りの中1時間ほど上野公園の散策。
話しても話しても話の尽きない木下先生、「これが最後」と言ってからも、四つほど銅像や建築の解説。
それも大歓迎でとても楽しかったのですが、解散したころにはずぶ濡れでした。