スピード観光、帰郷

▼寝坊して、朝三番の飛行機で飛んだ先は、宮崎ではなく大分。
内山観音へ行って、お参りして、謎の像の写真を撮ってくることが目的です。

▼大分空港について、大分駅までの連絡バスを探していると、
「ホーバーフェリー乗り場」の文字が。
そういや、友達がホバークラフトに乗ったとか言ってたなぁ。
もう一度ここにくることがあるかわからないので、乗ってみることにしました。
大分駅まで、別府湾をつっきって25分の旅。

▼たとえほんの一瞬でも、「あれ、水がない」と思ってしまった自分が悲しい。
何のためのホバークラフトだ。
最初にふわっと浮いた瞬間は、ちょっと感激してしまいました。
本当は、陸や海を走っている姿を外から見てみたかったのですが、時間が無かったのでそれは断念。

▼豊肥鉄道に初めて乗って、三重町の内山観音へ。
本尊の千手観音を拝んで(お賽銭を入れ、拍手を打った後でしばらく考え込んでしまった)、隣のお堂に入ってびっくり。
同じ型、同じ大きさの薬師観音が千体並んでいるのです。
その光景は本当に圧巻だったのですが、説明を読んで、これが全て同一人物によってつくられたと知って二度びっくり。

▼そして問題の謎の像へ。
大分〜宮崎間の国道を走ると山の間に突然現れる、巨大な女性の像です。
とりあえず、これが「内山観音」ではないことを確認。(とてもそんなビジュアルではない。ちょっと安心&残念)
この辺りで有名な長者の娘で、その美しさを伝え聞いた後の用命天皇がやって来て妃としたものの、夫の後を追って都へ行く途中で嵐にあい亡くなったという、般若姫の像だそうです。
歩いて行ける範囲では「山からぬっと」の衝撃的なカットは撮れませんでしたが、写真を撮って一応は目的達成。

▼帰りのバスを待っていると、他に観光客がいなくなって暇そうにしているお土産屋さんのおじさん・おばさんに声をかけられました。
「ここに座んない、お譲ちゃん。どこから来たと? 高校生け?」
…。
その後の話ぶりから、「中学生くらいかと思ったけど、こんなところに一人で来てるから高校生なんだろうな」と思ったっぽいことを、感じとってみたりみなかったり。(邪推)
でも、親切にしていただいて楽しかったです。
あ、内山観音の名誉のために言っておくと、このときたまたま人がいなかっただけで、前後でたくさんのツアー客とすれ違っていますので。